フリーランスとバーチャルオフィスの相性

フリーランスとして独立する場合、自宅のほかにオフィスを用意すると毎月の家賃や光熱費が発生します。特に敷金・礼金や設備の搬入費用などの初期費用は、看過できない金額になるでしょう。バーチャルオフィスは実際にスペースを借りるわけではないので、こうした多額のイニシャルコストが必要ありません。一般的に入会金と月額利用料は必要ですが、総合的に見てもランニングコストに優れていると言って良いでしょう。

バーチャルオフィスでは、企業が用意した住所が自分のオフィスの所在地になりますが、多くの場合に一等地の住所を利用できる点も大きなメリットです。フリーランスとして働くと、いかにクライアントから信頼を勝ち取るかが重要になります。仕事をきっちりこなすのはもちろん、まずは仕事を依頼してもらえなければスタート地点に立つこともできません。フリーランスへ受注する選定基準はいくつかありますが、一等地にオフィスを構えるフリーランスにはある程度の安心感があります。バーチャルオフィスの活用は、営業面でも有利に働くのです。

バーチャルオフィスでは自宅の住所を公開する必要がないため、プライバシー保護の観点からもフリーランスに利点があります。悪徳業者やストーカーに住所を特定される心配がなく、安心して活動できるのです。また、賃貸の中には近隣住民への配慮から、オフィス利用が不可な物件も少なくありません。こうした場合でも、バーチャルオフィスが有効活用できるでしょう。